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陰気な大学生の陽気なブログです
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お前と話してるより本読んでたほうが楽しい!2008年読書ランキン グ!

タイトルは今年ぼくがバンマスに言い放った一言。報復に持っていた本を奪われた挙げ句鼻をかまれました!殺す!

以前言ったことと逆になりましたけど、こっちにランキング載せます!なぜなら自分の感想があまりに恥ずかしかったから!ヒエェ!

mixiに先駆けてお届けする、2008年読書ランキング!今年の新規読本100冊(ぴったし!奇跡!)のうち、栄冠を勝ち取る作品はいったい何なのか!構想2日推敲3日ためらい2日、そんな生き恥書評をついに公開!よっしゃさっそくいってみよう!あ、長いからPC推奨!



■10位 『夜のミッキーマウス』谷川俊太郎
詩は自己満足の極致だと思ってて、むしろそうでなきゃいけないと思っています。抽象的な観念をそのままポンと出して人に投げ付ける。超無責任。そのくせどの詩人にも突き抜けた感が足りない気がして、なんか中途半端で嫌だったから詩を敬遠してたんだけど、この本のおかげでだいぶ印象変わりました。言葉って凄い。どうせやるならこれくらい突き抜けてほしい。ここまでやって初めて心に刺さるんだからさ。


■9位 『慟哭』貫井徳郎
どんでん返し、ってやつが好きです。できるだけ大幅に予想を裏切ってほしい。だからその類のミステリーはちょこちょこ読んできたけど、ここまで完璧に決められたのは初めて。緻密なストーリー構成と優れた文章力、張り巡らされた伏線すべてが餌となって、最後の最後で罠にハメる。そしてそこばかりに目を奪われがちになるけど、根底に横たわる『悪とは何か?』というテーマもまた忘れちゃいけない。良作。


■8位 『李陵・山月記』中島敦
中国の故事に、日本的な哀愁。短いながら、生きることの哀しさをここまで問い掛けてくる作品は少ないと思う。表題作ふたつはいつ読んでも泣きそうになります。なんだろう、中島敦の文章って、良い意味で古い。短いなかに、滅びの悲哀と無常感が詰まっていて、そこにある種の美しさがある。今の日本人作家に欠けているのはそれなんじゃないかと思います。うわあ偉そう!


■7位 『江戸川乱歩傑作選』江戸川乱歩
乱歩、推理小説はあんまり好きじゃないんだよね。どうもポオの焼き直しだし。ただ、この人に狂気を描かせると、とてつもない凄みと魅力を放つんですよ。倒錯した趣味から狂気へと走る『鏡地獄』と、人間の尊厳とは何か、を考えさせられる『芋虫』は圧巻。人が徐々に狂っていく様を書くのが本当上手い。腐敗臭に似た魅力を感じる数編の物語。セレクトも良し。新潮いい仕事したよ。


■6位 『天と地と』海音寺潮五郎
戦国時代、正義に殉じた、もとい正義に狂った上杉謙信の生涯。どうしても偶像視されがちな謙信を一人の人間として描いていて好感。ちょっと綺麗過ぎるきらいもあるけどね。それと、歴史考証が丁寧。史実に忠実に、かついかにエンターテイメントを込められるか。どちらかが欠けても面白い歴史小説にはならないと思います。司馬の華やかな文体と比べて質実剛健な文体が絶妙に謙信とマッチしていて良い。しかし松岡のドラマ版はクソだったあれは。


■5位 『雨月物語』上田秋成
前々項でも書いたけど、無常の美しさは我々日本人の心に切々と訴えかけてくるけど、その美学がいっぱいに詰まった作品がこの雨月物語。たかが怪談と侮るなかれ、これはもはや一流の文学作品。格調高い文章に引き立てられた、背筋を凍らせるような怪奇譚の底に流れる、人生の、人間の悲哀。流行の単純なお涙頂戴にまんまとハマるやつ、これ読め!土下座しろ!即刻買いに走れ!もやもやした夜とかにおすすめ。落ち着く。


4位 『牛への道』宮沢章夫
凄まじい脱力感。ビレバンの手書き読書カード戦略にまんまとハマった感は非常に口惜しいけど、確かに面白かった。なんでこんなものに興味を、と苦笑の連続。この人は人生楽しいだろうなー。テーマも哲学もメッセージもないけど、日常の視点を少しだけずらしてみることを、この本から学んだような気がするのは多分気のせい。


3位 『こころ』夏目漱石
今年初頭、初めて最後まで読んだ。やべえぇぇ漱石すげえぇぇってこんなカスみたいな感想しか言えない自分のボキャブラリィってどうなのって思うけど、言葉が出てこないんだ本当。でも、一年のうちで読んだ回数は一番多いし、本について考えてた時間ではこれが一番多い。読み終わったあと、いかに心に靄を残せるか。それが名著の条件じゃなかろうか。しかし、こんなドロッドロのテーマを薄っぺらな昼ドラじゃなく超一流の文学にできるあたり本当尊敬。来年は漱石イヤーにしたいです。


2位 『砂の女』安部公房

~ある一室での会話~

『ヤマネくん、君はシュルレアリズムが好きだったね?』
『ああ、その通りだデグチ。マグリット、ダリ、マッソン…ぼくはまことシュルレアリズムに耽溺しているよ。つい先日もよ』
『うるさい。で、漫画界において初めてシュルレアリズムをやったのがつげ義春だ、という話はしたよな?』
『ああ、その話は聞いた。ゲンセンカン主人は傑作だ!あの不条理はシ』
『うるさい。では日本人作家でシュルレアリズムをやったのは誰か知ってるかな?』
『いや、わからないな…嗚呼ぼくは無知だ!つい先日もあ』
『黙れ。これだよヤマネ、安部公房だ。とやかく言うよりは読んだほうが早い…ところでこれ、買わないか?金がないんだ…100円でいいからさ…。』

上記のやり取り(多少脚色済)を経て入手した砂の女、後に何冊か公房は読んだけど、この衝撃を上回りはしなかったな。人は本当に自由を望んでいるのだろうか。そもそも、自由とは何か。そんなことを、朝方のマックで本を閉じ、人込みを見下ろしながら考えて、なんだか恐ろしくなってやめたのだった。


1位 『ポオ小説全集』ポオ
今年はこれでしょう!作家、というか物事全般、特定の作者の虜になることってあんまりないけど、ポオは完璧にツボにはまりました。駄作も多いが、上回る量で傑作が多い。個人的には、推理小説やパロディより、やっぱり怪奇譚かな。真綿で首を締め上げてくるように、ひしひしと迫る狂気。濁流のように渦を巻く運命。そして最後に爆発して、いつしか本の世界に引きずり込まれていた読み手は、それをまるで現実のことのように驚愕し、恐怖する。『黒猫』はもちろん、『赤死病の仮面』『群衆の人』など、あんまり知られていない作品も高水準。いや、間違なく今年最高の出会い。


と、いうわけで今年の1位はポオ!わりとすぐ決まりました。しかしやはり名作強し。時間の淘汰は正直ですね。なかなか楽しい作業でした。本っ当死ぬほどめんどくさかったけど。しかし俺終始死ぬほど偉そうですね!死ねばいいのに!全冊披露はmixiで。全員ドン引かせてやりたい欲望に染まっています。来年はちょっとポップなのも読もうかな、伊坂とか衣良とかさ。

では、来年も良い読書生活を!
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やまね ゆ
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誕生日:
1988/04/27
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大学生
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読書、放浪、お面集め
自己紹介:
気付いたら高尾山にいました。
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